納車時のキャンピングカー
理想のキャンピングカーができるまで
キャンピングカーには幅広い選択肢があり、高価なモデルからリーズナブルなものまで多彩です。
私が選んだのは、キャンピングカーの最低限必要なの要件を満たしただけのモデル。2000CCクラスの乗用車と同じくらいの価格で購入することができました。
また、契約時に「車内のレイアウトを自分たちで自由にデザインできる」との話を聞き、購入手続き後、自分たちはアイデアをイラストや設計図にまとめ、メーカーさんと何度も話し合いを重ねました。
その結果、完成した車内は機能性とプライバシーを兼ね備えた空間に仕上がりました。
まさに私たちが求めていた形を実現できたと感じています。
車内レイアウトに込めた思い
今回のレイアウトへのこだわりは、長年続けてきた車中泊生活から得た経験が基になっています。高速道路のサービスエリアや道の駅で車中泊をしていると、夜にサイドスライドドアを開けた際に、食事中の様子や寝ている姿が外から丸見えになり、気まずい思いをすることが何度もありました。
これらの苦い経験から、今回のキャンピングカー作りでは「プライバシーの保護」を最優先に考えました。
具体的には、サイドスライドドアの開口部付近に目隠しになるような壁を設けるなどの工夫を取り入れました。これにより、ドアを開けても外部からの視線を遮ることが可能になりました。開口部の幅は住宅トイレのドアより広い650mmほど確保しつつ、この目隠し壁は物を収納するストッカーの機能も兼ね備えています。
さらに、スライドドアには次のような細かな改良も施しました:
途中で止まる手作り金具
スライドドアが勝手に閉まらないように、途中で止められる金具を取り付けました。
スライドレール内のゴム製ストッパー
ドアが大きく開かないように、スライドレール内にゴム製パイプを入れてストッパーとして機能させました。
これらの工夫のおかげで、隣に車が停まっている場合でも安心してサイドスライドドアを開けられるようになり、プライバシーを確保した快適な車中泊が実現しました。
車内設計で重視したポイント
限られた車内空間をどう活用するかを考える際に、私たちにとってもっとも大事だったのが「プライバシー」と「収納力」でした。そのため、車内のスペース感よりも実用性を重視し、座席の高さを少し高めに設計しました。こうすることで座席下に十分な収納スペースを確保することができました。
座席下の収納スペースには、以下のようなアイテムを収めています:
– 寝具や着替え
– 非常時用の装備
– デュアルバッテリーシステム
– 予備燃料
座席の高さ調整については、座った時に車内の天井とのクリアランスを計算し、圧迫感がないよう慎重に検討しました。このような配慮によって、限られた空間ながら機能的で快適な車内デザインが実現しました。
結 論
キャンピングカーで旅をする魅力は、その自由なライフスタイルにありますが、その自由さを最大限楽しむには、自分たちのライフスタイルや価値観に合った車内設計が欠かせません。
今回私たちは、自分たちの経験から得た知恵を活かし、「プライバシー」と「収納力」を重視した理想のキャンピングカーを作り上げることができました。
これからもこのキャンピングカーとともに、日本各地を巡る旅を楽しみたいと思います。同じようにキャンピングカー購入を検討している方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。