ソーラーパネルでサブバッテリーに充電

ソーラーパネル

ソーラーパネルを取付方法と工夫

 近年、キャンピングカーや車中泊を楽しむ方々にとって、ソーラーパネルの導入は非常に魅力的な選択肢となっています。
サブバッテリーの充電を補助し、電力供給をより安定させることができるためです。
今回は、車のルーフにソーラーパネルを取り付けた実体験をご紹介します。

ソーラーパネルの選定

 最初は50Wのソーラーパネルを使用していましたが、サブバッテリーを並列接続することで電力需要が増加。そこで、より効率的な100Wの単結晶セミフレキシブルタイプのソーラーパネルに変更しました。このタイプは軽量で曲面にも対応できるため、車のルーフに取り付ける際に最適です。

ソーラーパネル

 

フレキシブルソーラー<PR>

太陽光パネル 100W単結晶セミフレキシブル

ルーフへの取り付け方法

 ソーラーパネルの取り付けにはいくつかの方法がありますが、ルーフに穴を開けてボルトで固定する方法は避けました。
理由としては、雨漏りやメンテナンス時の手間が増えること、そして将来的にパネルを交換する際の困難さが挙げられます。

ネオジム磁石

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 そこで注目したのが「ネオジム磁石」を使った取り付け方法。
この磁石は非常に強力な磁力を持ち、いったんルーフに取り付けると簡単には外れません。
具体的には、ネオジム磁石にステンレス製のボルトを通し、ソーラーパネルの固定用穴に通して、大きなワッシャーとダブルボルトで計8か所をしっかり固定しました。

ソーラー固定

風圧への対策

 高速道路を走行する際、風圧によってソーラーパネルが浮き上がる可能性があります。
その対策として、ルーフとソーラーパネルの間に敷マットを加工して設置。
この敷マットも磁石で固定し、風の侵入を防ぎました。
これにより、高速走行時でもソーラーパネルが安定して張り付いています。

ソーラー下にシート

 さらに、万が一外れてしまった場合に備え、換気フードにワイヤーを回して補助的に固定しています。この二重の安全対策によって安心感が増しました。

配線と運用

 配線はCTEK社製のD250SAに直接接続。車が屋外に停車している間、ソーラーパネルからの電力がサブバッテリーに充電される仕組みです。
これにより、電力供給が途切れる心配が減り、車中泊や長期間の旅でも快適な電力環境を維持することができます。

実際の使用感

高速道路を何度も走行しましたが、現在までパネルが外れるようなトラブルは一切発生していません。磁石と敷マットによる固定方法は非常に効果的で、安全性も高いと感じています。また、100Wのソーラーパネルに変更したことで充電効率は向上したのでしょうが、実感としてサブバッテリーの充電に十分に役立っているのかというと疑問が馬凝ります。

現実的には

 ルーフへの穴開けを避けつつ、安全かつ確実にソーラーパネルを取り付けたい方には、「ネオジム磁石」を活用した方法があります。
ただ、実際にはソーラー発電に頼らなくても走行充電だけでサブバッテリーの充電は十分にできていて、それよりもネオジム磁石の効果を高めるためにはスチールのカバーが不可欠なため、雨や湿気での腐食で、スチールの錆が気になってきました。
車の屋根と磁石の間にビニルを挟んでネオジム磁石の錆が移らないようにしていたのですが、走行充電だけでも車中泊に支障がないことや、ソーラーの効果よりも屋根への錆移行が心配になり、ソーラーは取り外してしまいました。

 状況次第では車両の走行で充電が十分になる場合もあり、この場合は腐食リスクを避けてソーラーパネル設置を見送る判断も検討の余地があります。目的に応じた適切な取り付け方法とメンテナンスが求められます。

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