マックスファンのリフトギヤ部分が破損

室内換気扇マックスファン

マックスファンギヤボックスの交換

走行中の強風でマックスファンが開いてしまった

室内換気扇

 

 その日の日本海側は、前線が通り過ぎた後の強い冬型で、強烈な西風が吹き、海も強風で白く波立っていました。
 強風でハンドルを取られそうになりながら高速道路を走行していると、後の方でガタガタと音がしてきたのです。
 それでも、途中で停まるわけにもいかないので車中泊予定のPAまで走りました。

マックスファンが閉じない ?

 車内の後ろに行ってみると、換気扇であるマックスファンのルーフが半開きになっていました。
手動で開閉するハンドルを回してもマックスファンのルーフが開いたままで動きません。

 フィルターを外し、ファンを外して見てみると、ハンドルの先にある鋳物でできた物が壊れているようでした。
 しかたなく、ルーフを開閉するためのアームを手で引きながら、車に備えておいた紐で縛り、その後一週間のクルマ旅を終えました。

マックスファンのリフトギヤ部分が破損

自宅に帰ってから、見てみるとハンドルで開閉するためのギヤポックスが粉々に破損していました。

壊れたリフトギヤボックス

 マックスファンのホームページから展開図を取り、調べてみると、「交換用リフトギヤ 手動用」でコード番号が「16M」、パーツ番号が「10-20281K-3CF」であることを確認しました。

 メーカーから直輸入することも考えましたが、到着までの2~3週間もかかることから、国内での販売製品を探すことにしました。
 キャンピングカーバーツセンターというところがありましたが、「在庫切れ」ということでキャンピングカーを造っていただいた販売店に電話で問い合わせ、間もなく送っていただきました。

どちらにお願いしても、送料、代引き手数料等で6,500円ほどになってしまいました。

 

リフトギヤボックスの交換取付

ネットでも、ギヤボックスを交換した情報が有りましたが、詳しく説明したものが見つかりませんでした。
しかし、届いた
新しいギヤボックスと一緒に、英文で写真入りの取付交換説明書が付いていました。
 英文が読めないので何と書いてあるのかはわかりませんが、写真を見ただけで、大体理解することができました。
マックスファンルーフA

 

マックスファンを手で持ち上げて開き、+ドライバーで二つのネジを外します。

 ビスを外して展開したのがこの状態です。
ファンオープン

 

 

 

 

 

 私は、最初、解体方法が分からなかったために、オープン前に、アームとルーフを繋いでいた3個ずつのビスを外していましたが、説明書ではルーフの、二本のビスを外した後で、ルーフとアームとを留めているビスを外す説明になっていました。

ファンオープンBファンからアーム派ずつC

ファンオープンDファンオープンE

 

これがアームから外した部品と、外した状態です。

アームから外した部品アームから外したところ

 

 これが交換取付する部品と取り付ける場所です。
 壊れた部品を外すときに、ルーフをオープンしないで、車内から見えないネジを外したので大変でした。

ギヤボックスギヤボックス取付場所

 

 取付説明書の写真では、ギヤボックスを取り付けた後にスプリングを取り付けていましたが、私は取り付ける前にスプリングをギヤボックスにとりつけました。

スプリング取付スプリングの取付

 

後は、六角のアームの軸を差し入れて、取り付けてあったビス2本で取り付け、スプリングをアームに引っ掛けます。

ギヤボックス取付スプリングをアームに引っ掛け

 

 ギヤボックスにアーム軸を挿すときに、注意しなければいけないのが、ハンドル軸を取り付ける前に回してみると、六角軸を動かす軸受けが、120度くらいしか回らないので、アームの位置を確認してから六角軸を、ギヤボックスの六角穴に差し込まないと、開かなくなる可能性もありえます。
 ギヤボックスを組み終えた後、一度車内からハンドルを挿し、上下することを確認してからルーフを取り付けました。
ギヤボックスの回転位置

 

ルーフとアームは、取付説明写真では、ルーフを取り付ける前に固定していますが、私はルーフを取り付けた後に、車内から取り付けました。
 固定ビスを入れる時に、何度もビスを落としてしまいました。
 結局、一度、手でネジをねじ込んでからの固定となりました。

ルーフとアームの固定ルーフとアームの取付

 

ハンドルがロック位置に差し込まれていない?

 そして開閉用のハンドルを取り付けるのですが、ギヤボックスが壊れた時に、たしかにハンドルを押し込んで、開かないように固定したつもりでいましたが、実際には開いてしまったわけです。
 ギヤボックスとハンドルとを繋ぐ軸を見ると、稼働時の位置とロック時の位置が有りました。
 鋳物の丸い出っ張りが、黒いプラスチックの中ほどに、わずかに丸くカキがあり「カクッ」と、止まるようになっています。

ロック開放位置ロック位置

 

 ところが、いろいろと試してみると、ハンドルを押し込んでも、そのロックの位置までは押し込むことができていなかったのです。
 軸を通さずにハンドルだけ入れてみると、ハンドルがきつくて入らないようです。

 そこで、ハンドルにある、ギヤのような、開閉させるためのミゾを、細工用の鉄鋼ヤスリでわずかずつ削りました。 

ハンドルのミゾ削り

 

 

 

 

 

まだ、少しきつい様ですが、下の写真のように、ここまで差し込むことができ、ロックの位置まで入りました。

ハンドルロック前ハンドルロック後

 

 

ロック前寸法  ロック後寸法

 

 ハンドルロック前が11mmほど、押し込んでロックされたのが5mmほどでした。

 これで、強風でもルーフが開くことは無いと思いますが、それでも、この部品の破損は、結構あるようなので、注視していきたい故障部分のようです。

不良品 ?  また壊れた 

 12月の季節、車中泊したわけでもなく、締めてそのまま走行しただけなのに、また走っていたらバタバタと音がしはじめました。
 まさかとは思いながらもマックスファンを覗いてみたら、全開で開いていた。
 また、フィルターを外し、ファンも取り外して見てみたら、ギヤボックスの上側が壊れていて、ハンドルを回して締めてみると、ボックスの上の方が無いので、扉の軸が上に上がってしまい、きちっと閉じられない状態でした。

 

壊れた状態

 

壊れた状態2

 

メーカーさんに連絡したら、新しく改良された「ギヤボックス」が届きました。
パーツ番号は10A20281K-3CFOPERATOR  LIFT  (オペレーターリフト)というのが正式名称のようです。

 

改良ギヤボックス

 

改良ギヤボックス2

 

改良されたギヤボックスは、頭部が盛り上がっていて補強されているようです。
そして、大きく変わったのは、以前は穴だけが開いていた左右の穴に、ボルトナットが通っていて、強く締め付けてありました。

壊れたギアボックスを見ると、肉が薄く、張り合わせてある製品なのですが、張り合わせがいい加減で、しっかりとは接合されていませんでした。

さすが西洋的で大雑把な作りです。

 

改良オペレーターリフトは届きましたが・・

 

それはさておき、壊れて粉々になった破片を集めて、金属用のエポキシ接着剤で組み立て、アングル材で、壊れやすい頭部を補強しつつ、ボルトナット2本で止め、全体的にも接着剤で固定して一体化しました。

 

ギヤボックスクランプ固定

 

改修ギヤボックス

 

 

 

 

 

 

補強ギヤボックス

 

 

 

 

 

 

現在は、接着剤で組み立て、補強した、上の写真のものを取り付けています。

薄い破片を接着剤で張り付け、内側に少し肉盛りをしましたが、実際、どれくらいの強度があるか分からないので、どれほど持つのか不安ですが、今のところ長く走行しても壊れないでくれています。

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